ウコンは他の薬品の効果を高め、副作用ゼロの健康補助食品
ウコンは副作用ゼロの上薬
細かくいえばどんな薬にも副作用は考えられます。
たとえば副作用がないとされてきた漢方薬の代表剤「小柴胡湯」に副作用があったということが新聞に大きく取り上げられたことがありました。
ところが、副作用を起こしたのは、慢性肝炎患者にたいし医療用として処方されたものだけで、一般用に市販されている「小柴胡湯」の処方からは一件の副作用も報告されていませんでした。
データを見ると、この薬を処方された25000人に1人が副作用で死亡したとあります。
しかし、「小柴胡湯」と同じように肝炎などに処方されるインターフェロンの場合はどうでしょう。
500人に1人の割合で顕著な副作用がみられるということですが、新聞でとりあげられるようなことはありません。
25000人に1人を、果たして副作用というのかどうかという問題が残ったニュースでした。
上薬、中薬、下薬
一世紀ころ、中国で完成した医薬書『神農本草経』は、服用後の効果を基準として生薬を上薬、中薬、下薬の3つに分類しています。
上薬とは不老長寿の薬で副作用がなく、いくら飲んでも何年飲み続けてもかまわない「命を養う薬」。
中薬とは、基本的には、まだ病気になっていない人が滋養強壮のために飲むもので、時と場合によっては体にとって毒になりかねない「性を養う薬」。
下薬とは「病気を治す薬」のことで、毒劇物が多く含まれ長く飲むものではないとしています。
現代医学の世界でも、
・毒性(副作用)がない。
・作用が特定の臓器に限定されない。
・正常化作用をもつ。
以上の条件を備えた薬を、アダプトゲンと称していますが、「ウコン」も上記の3条件を満たしているアダプトゲン=上薬です。
漢方薬と生薬
漢方薬とは「いくつかの生薬を組み合わせてひとつの処方としたもの」で、一定の治療体系の中で使われる薬です。
次に生薬についてですが、まず医学的な定義をいえば、前述したように「天然界から得られる粗薬物」ということです。
動物、鉱物、植物の3者を含んでいますが圧倒的に植物が多く、さまざまな加工をしたり、あるいはそのまま乾燥させて利用することがほとんどです。
天然物なので保存が難しいところもあり、そういう意味からいえば「生きている薬」、また、これを母体としていろいろな医薬品をつくりだしたりするので「薬を生む」とも解釈されています。
代表的な生薬としては朝鮮人参、葛根湯として知られるクズ、それにドクダミ、ゲンノショウコなどが知られています。
漢方薬とメンゲン
また、漢方薬を飲み始めるときには、メンゲンといわれる症状に注意してください。
たとえば、漢方薬を初めて飲み始めた人が、人によつてですが一時的に次のような症状になることがあります。
・宿便が分解されてガスとなるため、お腹がはったり、ときには痛みを覚えたり、頭が重くなったり痛くなったりし、続いてガスが多量に排出される。
・黒い宿便が下痢状で排泄される。
・オシッコが近くなり回数が増え、色や匂いが強くなることがある。
・汗や垢が多く出ることがある。
・皮膚の毒素が吹出物となって出ることがある。
・生理時におりものが増えることがある。
でも、これは副作用とは違います。好転反応といって、服用している漢方薬の効力に体が反応している一時的な症状です。
この症状が治まったあと病気が好転に向かいます。
飲む量を減らしたり、あるいは一応医師に相談をすることです。
西洋医学にはメンゲンのような考えはありません。
「薬を飲んでメンゲンしなかったら病気は治らない」という、いまから2300年ほど前の孟子の言葉が残っています。メンゲンは、当時から薬の作用のひとつとして知られていたことが分かります。
現代医学の世界で確認された上薬の条件、
・毒性(副作用)がない、
・作用が特定の臓器に限定されない、
・正常化作用をもつ、
に合致する性質を備えたウコンは、他の薬品の効果を助けることはあっても、障害となることはないすぐれた健康補助食品なのです。